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星を追う子ども

2011年05月09日 20:12

星を追う子どもを見てきたー。
前作「秒速5センチメートル」の出来が素晴らしかった新海誠監督の新作ということで非常に期待していた本作。
そんなわけで、早速感想でも書こうと思いましたが、書きたいことが全くと言ってもいいほど何もない。
巨人の原監督風に例えるのなら、『論ずるに値しない』 内容でしかなかった。
昨日見てきたばかりなのに、もう内容を忘れかけているほど薄っぺらい話だったという印象だけが残った感じ。
・・・とまぁ、いきなり駄目だしをしてしまうのもアレなので、感想というより批判になってしまいそうですが、
では、『何故』 駄目だったかについても少し触れてみようかと。

まず、本作からは新海誠“らしさ”が見えてこない。
もちろん、代名詞である背景や美術などの映像美は健在で、これは流石といったところ。
しかし、物語の根底であり、新海作品の新海作品たる所以でもある主人公のキャラが本作ではあまりにも弱い。
新海作品の主人公といえば、それぞれが明確な目的意識をもっており、また、その時の気持ちや葛藤などを独白という手法で
見る側に巧く伝えていた。そしてその軸がぶれずに話が進んでいくので単純だが明快なストーリーが持ち味であったはず。
それが本作では完全に失われていたのは残念でならない。
主人公の行動の動機があまりにも希薄だった為、最後まで何がしたかったのか見ていてちっとも伝わってこなかった。
前作までの“目的のための行動”とはまったく違い、本作の主人公はただ流されているようにしか感じられなかった。
主人公の行動原理が明確でないために作品のテーマすらもあやふやになるという悪い見本です。

そして、本作のもっとも大きな失敗は作品の土台をセカイ系からファンタジーに変更したことでしょう。
これによって完全に新海らしさがなくなって、残ったものは劣化版ジブリという印象のみ。
序盤から中盤までの展開などは、まんまラピュタのオマージュ作品を見ている気分だったので。
別に、ジブリに似せるのが悪いことだとは思いませんし、新しいことにチャレンジするのも良いことだと思います。
ですが、新しいことに挑んだ結果、本来持っているものの良さを見失っては元も子もない。
自分は前作までの思春期の少年少女の葛藤や心の距離を描いたストーリーが大好きだったので、本作ではそれとは
趣向が異なるボーイ・ミーツ・ガールものということで一抹の不安を抱えていたのですが・・・。どうしてこうなった。


ちなみに不明であった主人公の行動原理については本編中に↓のように言語化されていました。


「わたし、寂しかったんだ・・・」


・・・。

は?

そんな態度は最初から微塵にも感じさせていないどころか、友達からの誘いを断ってたのに何をいまさら・・・。
開いた口がふさがらないというのはまさにこのこと。

そんな感じで最後まで迷走しまくりな本作でした。正直、内容に関してはガッカリを遥かに超越してしまった迷作。
自分のように前作までの作品の雰囲気が好きな人が見ればポカーンとしてしまうこと間違いなしなのだわ。

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