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もしドラ

2011年05月17日 00:19

アニメ版 『もしドラ』 を一気に視聴。面白かったー。
原作も読んでいるし、ぶっちゃけ期待していなかったのですが、内容は文句のない素晴らしい出来であった。
まさかこの作品で3回も泣くことになるとは思いもしなかったのだわ・・・。
自分としては手放しで賞賛したいところですが、しかし、人によっては非常に評価の分かれそうな作品であることも事実。
そんなわけで、内容についてもちょっとだけ書いておこうかと。

まず、この作品の内容ですが、

「私が野球部をマネジメントして甲子園に連れて行きます!」 という、展開的にはありふれた甲子園を目指す
野球部員達の物語なのですが、この作品が他と大きく異なるのは本作品の正式名称でもある、

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

という一点に尽きます。

そこで肝心なのは、この作品を野球アニメとして観るか、それともマネジメントの解説アニメとして観るか。
展開があまりにもご都合過ぎるため、只の野球ものとして観ると一見陳腐に見えてしまいますが、
マネジメントの解説アニメとして観れば、マネジメントの内容を“野球という例えを挙げて”巧く表現しているといえます。
例える題材を企業やビジネスからではなく、スポーツ。それも野球を選んだのは流石といったところ。
これなら普段なら敬遠される若い世代の興味を引きことが出来るし、役割が明確なのでとても理解しやすい。
野球なら勝敗だけでない結果やそれまでに至るプロセスといったものも割と簡単に伝えられるので。
そして何よりチームスポーツを題材にした最大の利点は、努力、友情、勝利という過程まで
分かりやすくマネジメントで表現できたことだろう。そして結果が伴ったときの感動も本作は教えてくれた。

繰り返しますが、本作は野球アニメではなく、あくまでマネジメントの解説アニメです。
マネジメントという料理に野球という材料を使い、そこに努力、友情、勝利というスパイスを加え、『もしドラ』 は完成した。
内容がご都合だと書きましたが、それは普通の野球ものとして観るからで、マネジメントを分かりやすく解説するには
逆に必要不可欠な隠し味といえます。。作品を 『どう』 捉えるかでものの見方や評価は大きく変わるので。

展開的には直球で、王道を地で行くような作品でしたが、夕紀が野球を好きになった理由が伏線となった
最終話でのシーンは本当に感動的で、涙なしには見られなかったのだわ。

うむ、実に素晴らしい百合アニメだった。

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