2012年02月27日 00:48
「ラグナル殿を切ったのは私です。お斬り捨て下さい。
ですがもし、生かしおき下さるというのであれば
お役に立ちます。この一命にかえても」
「・・・・ああビョルン。お前はオレの、たったひとりの友達だ」
「赦す? 図に乗るな蛮族めが。
我が一族と我が民への愚弄、万死に値する」
「シャンと立ってろ。ここが肝心だろうが王子様よ。
お前のための舞台だ。無駄にするなよ」
■
体調を崩していたのとPCの引越し作業や休日出勤などいろいろ重なり、先週からホワルバ2が全く進んでいなかったり。
予定していた約束を延期してもらったのはいいものの、このままでは延期日までにも終わりそうもなく、徐々に危機感が。
まぁ、さすがにそれは拙いので、そろそろ本気出す・・・前に、たまにはホワルバ2以外のことにも触れようかと。
そんなわけで、ホワルバ2の合間に今まで溜め込んでいた漫画も結構読んでいましたが、その中でも
ヴィンランド・サガが圧倒的に面白すぎる!!
正直、面白いだけの漫画ならごまんと読んできましたが、ここまで完成度の高い作品は滅多にお目にかかれない。
キャラの表情だけで心情が読み取れるほど卓越した画力、考え抜かれたストーリーと世界観、
そして物語を彩るキャラクターのなんと魅力的なことか。特にアシェラッド。コイツは文句のつけようがないほど素晴らしい。
最初はただの野蛮なヴァイキングの首領にしか思えなかったのに、彼の生き様や過去が徐々に明らかになるにつれ、
本当は誰よりも気高く、確固たる信念と揺るぎなき意思を持った誇り高き男だったことが分かる。
そして、このアシェラッドだけではなく、クヌート、トルケル、ヴィリバルド等、
主人公のトルフィンが霞むほど魅力的なキャラがおり、また彼らの発する言葉にも名言が非常に多い。
3巻までは面白いだけでしたが、4巻から目が離せなくなり、5巻は夢中で読みふけり、
6巻以降はあまりのストーリーの重厚さに圧倒されっぱなしだった。
迫力満点な戦闘シーンが見せ場かと思えば、腹のうちを探るような心理戦もあるなど見所は満載だし、
クヌートが覚醒してからの怒涛の展開には何度も胸が熱くなった。
アニメやゲームで泣いたことは多々あれど、漫画で涙を流したのは一体いつ以来やら・・・。
そして、何よりも驚いたのが、あの圧倒的なまでの盛り上がりを見せる8巻までの結末がプロローグでしかなかったこと。
あれだけのストーリーを展開しておきながら、まだ更なる盛り上がりが期待できようとは・・・。
この手の衝撃は、最近ホワルバ2で味わったばかりですが、それにまったく引けをとらないほどの作品だと間違いなく言える。
作品の方向性は違えど、根底にあるテーマは等しく「愛」だと思うので。
評判のいい漫画はチェックしていたつもりですが、これほどの作品を最近まで知らなかったのは非常に悔やまれます。
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